堀部:私、昨日確かめてみて、びっくりしたんですけど、菊田さんがブレインスタッフに登録に来て下さってから、もう12年経つんですね。
菊田:そうですね。登録に来たのは、カナダに行って「ディプロマ」(※)を取って帰国した直後。だから、そのくらいになると思います。
堀部:本当に12年間、一貫している。初めて会った時から「エステと仕事を両立したい」って言っていて、お部屋借りて平日の夜と土日でお客様取るようになって…。
菊田:姉がパン教室、私がエステでお部屋借りて、何とか始められました。残業のあるお仕事だと、どうしてもエステとの両立ができないので、我儘ばかり言ってすみません。
堀部:いえいえ、立派(!)。どんなお部屋なんだろうと伺ってみれば、文京区という一等地で、玄関は大理石、ふわふわのスリッパ、お部屋も“ガール”(笑)な感じでかわいい。ますます、応援してたくなっちゃう(!)。
菊田:でも12年間、お仕事ご紹介して貰いながら、お世話になったのは今年が初めて(笑)。ご連絡いただくのが就業中だったりして、なかなかタイミングがあわず12年です…。
堀部:でもお電話ではいつもお話していたし、昨日みてみたら12年間でご案内していたお仕事が29案件(笑)。菊田さん、メールで連絡しても必ず電話で返ってくるから(笑)。珍しいですよ、そういう方(笑)。
※注)ディプロマ(diploma):大学などの教育機関より発行される卒業証明書や業績証明書のこと。
菊田:堀部さんの方が珍しいですよ。他の会社で10年以上、同じ方が担当しているなんてないですから(笑)。でも自分のことをわかっていて下さるので、とても安心なんです。
堀部:お仕事の希望も少しずつ変わって来て、初めはエステ業界、化粧品、アパレル、人と接するお仕事、秘書などなどだったけど…。
菊田:そうですね。最近はエステのお客様との会話の幅を広げるために、むしろ別の分野もいいかな、と思っています。お客様はOLの方が多いですし。
堀部:そこで今回の化粧品原料商社での管理事務という、どちらかというと経理系のお仕事になったと。いっしょに職場見学に行って「やってみます!」と言ってくれた時、嬉しかった。12年越しですから(笑)。
菊田本当に、その都度その都度、その時の自分の希望にあったお仕事をご紹介いただいて感謝しています。12年間、同じ担当の方が自分の人生に寄り添ってくれる派遣会社ってないですよ(笑)。
堀部:ストーカー(笑)。言葉が悪いので“サポーター”かな?あっ、そうだ、「影」。私は菊田さんの「影」です(笑)。菊田さんのしたいこと、興味のある仕事・業界、いつもいっしょに見ている菊田さんの、ちょっとおせっかいな「影」かな(笑)。
菊田:「影」(笑)、“ちょっとおせっかいな”というのが、またいいですね。私も“ちょっとおせっかい”焼きなんで(笑)。
菊田:私、誰かに何かをしてあげて、その方が喜んで下さるのが一番のモチベーションなんですよね。
堀部:エステについても、そう言ってた。普段エステに行かないような方、ちょっとお手伝いすれば、もっと綺麗になるような方のためにエステをしたいって。
菊田:そうですね。それが出発点です。鞄とかアクセサリーとかでも、ここだけ変えたらもっといいのに、って思うことありません?だから、エステやネイル、メイクアップもそうだけど、フード・コーディネーターの学校に行ってお料理も学んだし、パン・コンシエルジュや販売士、簿記、プリザーフル・フラワーに、最近は靴、どれも最終的な目標は、それを誰かにつくってあげたり、教えてあげたりすることで喜んで貰いたいんです。
堀部:えっ、靴は初耳(!)。靴つくってるの?
菊田:はい。この間、最近流行っているバレエ・シューズをつくりました。皮を切って、叩いて伸ばしてカタチにして、裏地を付けて、中をミシンで縫って、ソールをつけて…手作りの靴って結構手間が掛かるんですよ。
堀部:そういえば、皮に興味があるって言っていて、皮のお仕事紹介したことあった(!)。型にはまらないというか、常に進化しているというか、菊田さんのそのチャレンジ精神には勇気を貰うな。それに、誰かに何かをしてあげて喜んでもらうというのも、秘書系のお仕事がしたいって言っていたのと重なるし。“チャレンジ精神とモノづくりと誰かに喜んで貰う”が菊田ブランド。やっぱり、“ちょっとおせっかい”好きなんだ(笑)。
菊田:そうなんです。“ちょっとおせっかい”好き(笑)。
堀部:その“ちょっとおせっかい”好きを活かして、ブレインスタッフで私といっしょに「影」やらない?(笑)。
菊田:それもありかもしれませんね(笑)。
会社は、化粧品の原料をメーカーに卸す商社でもあり、自社内で研究開発を行うメーカーでもあります。私のいる管理部は、原価計算・投入産出分析などを行い、合理的な経営管理を行う部署。ここでの計数管理が私の仕事。これまでの仕事とは異なり、人と話すことは少なく相手はいつも数字(笑)。でも、エステのお客様はOLの方が多く、経理のお仕事をしている方もいらっしゃいますので、普段のお仕事から会話の接点を広くするという意味では、とてもいい経験です。簿記の資格を取ったことも活かせており充実しています。BGMが流れていて、今までの職場にない優雅さもあり(!)。